畳のメリット
保温・断熱効果がある
そもそも畳(たたみ)とは、日本の伝統的な床材であり、畳床(たたみどこ)と呼ばれる芯材に畳表(たたみおもて)を張り付けてできたものです。
接着剤などで「貼る」のではなく、畳表を「張って」側面で縫着(針と糸で縫い合わせること)します。
◎畳表:い草の茎などを糸で織ったござの事です
い草の茎の断面はスポンジのようになっており、その中に空気が沢山含まれています。
い草が含んだ空気が熱や冷気を快適な温度に保ち夏は涼しく、冬は暖かく過ごさせてくれます。
調湿機能がある
い草には空気中の湿気が多くなると取り込み、乾燥すると放出する機能があります。
畳の上に寝転がると、さらっとした肌ざわりを感じることができるのは、このい草の調湿機能のおかげです。
い草の良い香りがする
い草の香りには、リラックス効果のある成分がふくまれており、この香りが最大の特長といえます。
森の香りとも言われており、バニラエッセンスでお馴染みのバニリンが多く含まれています。
どこか懐かしく、心地よい自然の香りはい草の畳の特権です。
機能性に優れた種類がある
い草で出来た畳の他にも、和紙、樹脂で出来た畳もあります。い草のような香りや効果はありませんが、ダニやカビが発生する心配も少なく、色も豊富なので人気の素材です。
また和紙や樹脂製の畳は、撥水性もあるので、食べ物や飲み物をこぼしても表面を拭き取ることができラグやカーペットのようにお気軽にお使いいただけます。
い草のデメリット
い草畳のデメリット
い草の畳は自然素材のため、湿気を多く含んだ状態が続くと、カビが発生しやすくなります。カビが発生すると、カビを餌とするダニの発生にも繋がります。購入時やい草が青く新しい状態の際は定期的に換気をする必要があります。
メンテナンスをする必要がある
和室にある昔ながらの縁のついた畳は、約3~5年で「裏返し」、5~10年で「表替え」、10~20年で「新調」されることが多くなっています。フローリングの上に置いて使われる置き畳は、製造方法上「裏返し」「表替え」を行うことが難しいため、新しく購入する必要があります。
フローリングのメリット
掃除が簡単
フローリングとは、床材の一種であり、主に木材や木質系の合板を使用して作られた床材です。
フローリングの最大のメリットは掃除がしやすいことです。掃除機をかけ、水拭きを簡単に行うことができます。
メンテナンスの手間がかからない
一般的な住宅に使用されるフローリングは普段の掃除を行えば、メンテナンスの手間がかかりません。 フローリングの種類によってはワックスがけが必要な場合もあります。
家具の跡が付きにくい
フローリングは畳に比べ硬い素材なので、家具の跡が付きにくいです。重いものを置いた時も凹む心配がないので、気を使うことなく家具を配置することができます。
フローリングのデメリット
硬く、足が疲れやすい
フローリングは硬く、クッション性がないため、足が疲れやすいことがデメリットです。また、長時間座る、寝転がると体が痛くなる場合があります。よく座る場所には置き畳、ラグを敷くことがおすすめです。
冷えを感じやすい
フローリングは冷えやすい素材のことが多いため、夏は気持ちよいですが、冬は足から冷えを感じやすくなります。
畳の部屋をフローリングへリフォーム 相場(値段)
畳の上にフローリングを貼る場合
6畳の畳の上にフローリング材を貼る場合は、フローリング材の種類により費用が変わりますが、5万円~10万円程度と言われます。業者に頼むか自分で行うかで費用も変わってきます。
畳をはがしてフローリングにする場合
一般的な6畳の和室の畳をフローリングに変える場合、費用は10万円~25万円前後と言われます。フローリングの種類や、部屋によっても追加に費用がかかることもあるので、まずは業者に相談するのがおすすめです。
フローリングを和室にする場合 相場(値段)
相場の目安
6畳の部屋のフローリングを撤去し、畳の部屋にする場合費用は約15万円~20万円前後が相場となります。こちらもお部屋の状態によって費用が変わってきますので、まずは業者に相談するのがおすすめです。
置き畳や小上がりをフローリングに置く際のポイント
置き畳を置くときのポイント
置き畳を置くポイントは、部屋の雰囲気や用途に合わせて畳の素材、色を選ぶことです。い草と言えば緑のイメージですが、和紙や樹脂の畳はカラーが豊富です。
明るいナチュラルな部屋にしたい場合は畳の色も中間色やトーンが明るいもの、薄い色味、シックでカッコ良い部屋にしたい場合はダークカラーがおすすめです。
カーペットやラグと同じように気軽に使うことができ、1つ1つが軽いので畳の下も掃除しやすいです。
※画像をクリックすると詳しい商品紹介を確認できます。
画面ではわかりづらい色や、肌ざわり、い草の香りをサンプルで確かめて購入することがおすすめです。
小上がりを置くポイント
畳の小上がりを置きたい場合は、大きな家具ですので置きたい場所をしっかり決めて購入する必要があります。また、オーダーサイズで頼みたい場合は部屋の図面などあるとスムーズに購入できます。
畳小上がりをお考えの場合は、畳の色、素材、フレームカラーを決めると同時に、使う場所に合わせて、引出し付が良いか、すっきりと見える畳下収納が良いかも悩むところです。
和室の無いお家のリラックスできる空間を造るために置くだけではなく、ダイニングテーブルの横に椅子のような役割として置くお家も多くなっています。
※画像をクリックすると詳しい商品紹介を確認できます。